神鋼鋼線

ケーブルの点検・補修

吊構造物に使用されているケーブルは、常に引張力を受けており、
腐食や損傷を放置しておくと重大な事故となる恐れがあります。

当社では、吊橋、斜張橋、アーチ(ニールセン)橋などの橋梁構造物および吊屋根構造、
張弦梁構造、膜構造などの建築構造物に使用されているケーブルの腐食・損傷などについて点検・補修を行っております。

橋梁メンテナンス

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この様な事象は起きていませんでしょうか?

ケーブルの損傷事例
ケーブルの点検・補修 お問い合わせ

弊社の経験豊富な技術陣が発注者様に出向し、目視診断を中心に各種点検を実施いたします。
その点検・調査結果に基づいてケーブルの健全度を判断し、それぞれのレベルにあわせた対策を提案いたします。
詳しくはお問い合わせください。

渦流探傷システム(非破壊検査)

保護管でカバーされているケーブルを直接目視点検するためには保護管の撤去する必要がありますが、当社の渦流探傷システムは、保護管の上からケーブルの腐食状況を調査できる非破壊検査システムです。非常に軽量かつコンパクトな装置を使用しているので、現地での作業を短期間で容易に行うことができます。

製品特徴

被覆材の上から測定可能

被覆材が非導電性、非磁性であれば測定可能です。金属でも被覆材が薄ければ可視な場合があります。

機材が軽量

計測器+電源+センサーで20kg以下。

設置が容易

センサーが半割円筒形状なので、現地でのコイル巻き作業が不要です。

仕組み

○ コイルに交流電流を流すと磁界が発生します

○ このコイルを金属(導電性物質)に近づけると次のような変化が生じます

① 近づけた金属に渦電流が発生します ② コイルの電流に変化が生じます

渦流探傷システムの仕組み

当社の渦流探傷システムは、亜鉛めっき鋼線(非磁性材料)がわずかでも減少すると、内部の磁性(鉄鋼材料)の影響を受けて信号が大きく変化することを利用して、亜鉛めっきの剥離量を感度良く検出することができます。

渦流探傷センサーと測定状況

検出データ

検出データ

ケーブル保護管開封点検

目視点検によってケーブル保護管に有害な損傷が確認された場合や渦流探傷調査結果からケーブル素線に腐食の傾向が認められた場合には、ケーブル素線を直接目視点検することにより詳細な腐食状況を把握することができます。当社では、ケーブル保護管を部分的に撤去して保護管内部の点検を行い、点検後に保護管の復旧作業を行います。
また、損傷しているケーブル保護管も、同様の復旧方法で補修することができます。

保護管の損傷

保護管の損傷

部分開封、グラウト材撤去

部分開封、グラウト材撤去

グラウト再充てん・保護管復旧

グラウト再充てん・保護管復旧

CCDカメラによる内部点検

ケーブルゴムカバーや保護管が損傷すると、そこから浸入した水分がケーシングパイプ内に滞水する場合があり、定着部の腐食の原因になります。ケーシングパイプ内や狭隘部など外部からケーブルや定着部が目視できない場合は、対象箇所にCCDカメラを挿入することによって内部を点検します。また、必要に応じてケーシングパイプ内の滞留水を排水し、防水処理を行います。

CCDカメラの点検

CCDカメラの点検

ケーシングパイプ内の溜水と腐食状況

ケーシングパイプ内の溜水と腐食状況

固定金具内のケーブル状況

固定金具内のケーブル状況

レプリカ法による腐食減面率の計測

レプリカ法は、腐食して減肉したケーブル素線表面の3次元形状をシリコーン印象材を用いて再現し、元素線の網断面と比較することによって腐食した素線の減肉面積を定量的に測定する手法です。ケーブルの紫外線素線等に印象材を貼りつけ、印象材が硬化した後に採取したレプリカを素線断面方向に切断し、その断面を健全断面と比較して腐食による断面減少量を計測します。

レプリカ採取

レプリカ採取

レプリカ外観と断面計測

レプリカ外観

断面計測

採取したケーブル素線の各種調査

ケーブルの腐食や破断などが発生した場合、その原因を把握することは補修方法や再発防止策を策定する上で非常に重要です。当社では、破断したケーブル素線や採取した素線のサンプルなどを分析し、破断や腐食の原因を推定します。

破面観察

破面観察

破面様式や破壊形態を調査します

EDX(エネルギー分散型蛍光X線法)

EDX(エネルギー分散型蛍光X線法)

試料を構成する元素の種類や含有量を調べます

XRD(X線回折)

XRD(X線回折)

化合物の同定・定量分析や結晶構造を解析します

ケーブル張力測定(高次振動法)

電磁振動法によるケーブル張力測定システムは、斜張橋やニールセン橋などのケーブル張力を容易に高精度で測定することができる非破壊検査技術です。

ケーブル張力測定の仕組み

当社の電磁振動法によるケーブル張力測定システムは、従来の振動法に比べて以下の特長を有しています。

○ 高次の複数の固有振動数を用いることによって曲げ剛性も同時に算出できるため、従来法で必要であった事前のキャリブレーションが不要です。

○ 京都大学と共同で開発した独自の解析技術により、従来法で必要であった減衰器やサグクランプの撤去が不要となり、工期の短縮、コスト削減を実現しています。

計測精度

・制振装置、交点クランプ無し 誤差±5%
・制振装置付きケーブル 誤差±6%
・交点クランプ付きケーブル 誤差±10%

遠隔モニタリングシステム

測定現場で収集した常時微動によるケーブル振動データを無線ネットワークでつなぎ、クラウドを活用したデータ管理により、遠隔地からケーブル張力を常時モニタリングすることが可能です(制振装置、交点クランプ付きケーブルは未対応)。

遠隔モニタリングシステム

アンチメック®工法(防食テープ巻き工法)

腐食したケーブルの防食対策が適切ではない場合、腐食が進行する可能性があります。腐食したケーブルは取替えが最も望ましいのですが、腐食が軽度で取替えが困難な箇所には、ケーブルの延命対策が図られるケースがあります。当社のアンチメック®工法は、ケーブルメーカーとしての知識と経験から、安定した耐食抑制力とライフサイクルコスト(LCC)とのバランスを実現した補強用ケーブル用防食テープ巻き工法で、以下の特長を有しています。

製品特徴

空気・水分の浸入を抑制し腐食遅延

腐食したケーブルに専用の防食テープを巻きつけることで、空気と水分の浸入を抑制し、腐食の進行を遅らせます。

柔軟性でひび割れ・剥離なし

粘着で柔軟な防食テープがケーブルの振動や伸縮、架線時の動きに追従するため、ひび割れや剥離による浸水がありません。

充填材で段差部にも追用可能

充填材を使用することで、吊橋のケーブルバンドのような段差がある部材にも適用でき、多様な腐食箇所に施工可能です。

施工後の油タレ・飛散がない

油系の防食テープで懸念される施工後の油タレや飛散の心配がなく、周囲を汚すことなく安心して使用できます。

容易に開封・復旧が可能

施工後も定期点検時は開封されますが、防食テープは容易に開封して内部を確認でき、点検後の復旧も簡単に行えます。

構成材料

アンチメック®工法によって形成される防食層は、以下のケーブル防食用の材料によって構成されています。

防食テープ
アンチメックT

特殊配合乾性油を主成分としたコンパウンドをプラスチック系の布に含浸させた、構造ケーブル用防食テープです。このテープは太陽の光、熱および酸素を吸収して酸化重合により表面を硬化させ硬化膜を形成する酸化重合硬化型のテープで、防食性、耐候性、耐熱性、柔軟性、変位追従性に優れています。

下塗り材
アンチメックP

防錆効果のある下塗り材で、テープの接着性を向上させる効果があります。

充填材
アンチメックF

ケーブルバンドやケーブル束等の段差部を成形するための充填材で、テープの巻付けを滑らかにします。

上塗り材
アンチメックS

防食テープの表面に塗布する上塗り材で、短時間で塗膜を形成してほこりなどの付着を防止し、テープの防食性・耐候性を高める効果があります。また、染料による着色も可能です(水性弾性塗料を推奨)。

防食層の構造

防食層の構造

施工例

防食施工後ケーブルバンド

防食施工後ケーブルバンド

ケーブル一般部防食施工状況

ケーブル一般部防食施工状況

防食施工後サドル

防食施工後サドル

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